151回目!

2022.4.23 本日の稽古を終わりにします。

 

「慣れ」の話。

 

今回は「慣れ」のお話です。

「慣れ」というのは良くも悪くもありますよね。

それだけ培ってきたという事です。

 

「慣れ」とは悪く言えば油断にもなります。

良く言えば、技術の習得がなされたという事です。

 

どんな言葉も良い意味と悪い意味があります。

 

どう捉えるかは本人次第とはいえ、周りの意識に左右されちゃいますからね。

伝える側の難しい所です。

 

空手では、「慣れ」ることで、技術が洗練されていきます。

次の動きまでのタイムラグがなくなり、よりスムーズに、より正確にその技を繰り出すことができます。

 

この状態をはたから見るとすごい上手に、すごい強そうに見えます。

 

実際、強いです。

 

ですが、この「慣れ」の中に怖い所が潜んでいます。

 

それは「クセ」です。

 

人間なくて七癖というぐらい、無意識の中にクセがあります。

 

自分ではやっているつもりの部分ですね。

 

やっているはずなのに、どうしてか注意を受けてしまう。

もしくは、毎回注意されてしまう。

 

型や移動稽古では、注意するべき点が常に2個3個当たり前の様にあります。

それを同時並行で処理すると、どうしても集中力が必要となってきます。

 

この注意をはかれるか否かで、動きの出来栄えがぐーーーんと変わります。

 

周りから見られる目も全く変わります。

 

惚れられるレベルで、上手に見えます。

 

道場生にはなかなか伝わりにくい所なんですが、この集中力があるかないかは本当に大事です。

 

良く聞く子は伸びます。

 

それなりに聞いている子も伸びます。

 

あんまり聞いていない子は伸びづらいです...。

 

まぁ、当たり前なんですけどね。

 

何が必要かを指導しているわけですから、聞いてくれていればそれはもちろん上達に直結します。

 

一語一句聞き漏らすなとは言いませんが、「何をしなければならないか?」と「何をすべきか?」を聞いてもらえていれば御の字です。

 

せっかく空手に通っている子たちですから、きっと強くかっこよくなりたいはずです。

 

私自身、そうなりたいですしそうあってほしい。

 

そして、目の前の誰かをしっかりと守れるような強さを身に着けてほしいです。

力は己のためではなく、誰かのために培うを良しとしてもらいたいですね。

 

ですので、「慣れ」におごることなく鍛錬は常に新鮮に続けてもらいたい。

難しい...ってのは良く分かっています。

 

自分自身、まだまだ注意すべき点が多すぎて悩んでしまいますからね。

 

人に教える身ですから、しっかりと要点をまとめて伝えて行きましょう。

 

そういえば、久しぶりに飛び蹴りの稽古したらみんな上手になってたなぁ。。。

あ~、手首の強化していかなきゃ...

 

課題もたくさん、楽しさもたくさん。

 

次の稽古に引き継ぎましょう!