2024.2.14 本日の稽古を終わりにします。
「ともかく強く」の話。
今回は「ともかく強く」のお話です。
これって結構難しい気がします。
なんとなくできている気がしちゃいますよね。
今日の稽古ではミットに「ともかく強く」打ち込む練習をしました。
簡単そうに見えて難しい。
本気って出せるようで出せない気がします。
頭の中で考えている部分と実際の身体能力の発揮って結構ずれている気がします。
そして思ったより身体が邪魔しています。
人間の関節ってとても多く、かつ複雑にできています。
歩く行為ですら、地面からの反発を軽減させるために各関節を使って地面からの衝撃を分散させ、長時間の歩行が可能な様に身体が出来ています。
衝撃を分散させるために関節が多い。
衝撃を分散させないためには関節は少なくする。
あ、実際に人間の関節は少なくできません。
やるなら筋肉で関節を固定させることぐらいですかね。
もう一つ大事なのはベクトルです。
ベクトルとは運動方向の事で、これが目的の方向をしっかりと向いていないと力は分散してしまい必要な運動エネルギーを伝えることができません。
すっごいややこしい話になりますが、関節が多いと力分散しやすいのでベクトルがずれて思っている様な力が発揮しづらい。
すなわち「ともかく強く」打てないって現象が生まれます。
関節の動員数を減らす。
ベクトルの方向性を合わせる。
ものすごい大雑把に言えばそういうことですかね。
まだまだ要因はありますけど、人体構造的には遠からずって部分です。
的に対して的確にベクトルを合わせて床から足を通じて腰、肩、手先へと流れるように力を移動させていく。
動いている的であれば余計難易度が跳ね上がります。
「ともかく強く」要因は体重移動や個々の強さなども関わってきますから、ほんと一筋縄ではいきません。
でも、「ともかく強く」打つ練習はとても大切です。
強く打てない原因を探り、トライ&エラーを繰り返し自分の身体の中での答えを模索する。
この過程が無いと上達しないですからね。
小難しく考えるよりも、これは違ったからこっちはどうかな?の精神です。
言葉はとても大切ですが、それは人に伝えるときに重要なだけです。
自分の中のベストパフォーマンスは自分が知っていればいいだけですからね。
「ともかく強く」も打ち慣れないと自分の力で自身の身体を壊しますし、いざと言う時に発揮できません。
ミット相手ですからね。
どれだけ強く打とうとも相手が怪我する確率も低いですから。
ふざけていたらそれは危険ですけどね。
本気を出すことができたなら、今度は今の本気を超える必要がありますね。
いつだって敵は自分の中ですからね。
さぁ、次の稽古も頑張りましょう。
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