2024.3.27 本日の稽古を終わりにします。
「タイパ」の話。
今回は「タイパ」のお話です。
「タイパ」とはタイムパフォーマンス、つまりかかる時間に対すして得られる効果がどれぐらいか?ということですね。
TimeとPerformanceを組み合わせた和製英語だそうです。
今日の稽古では審査会に向けてのスパートをかけ始めました。
移動も型も、ともかく反復練習です。
審査会に参加しない面々は復習タイムでした。
昇級審査を終えると、以前の移動稽古や型稽古が疎かになりがちですからね。
定期的にこういった環境を作らないと忘れがちです。
人間なんて、使わない記憶は片っ端から忘れていきますから。
パフォーマンス向上や維持のために使わない記憶等々は消していくそうです。
上手くできているというか、世知辛いというか。
ただ、忘れるとか消していくとは言いますが、人間の脳内には保存されているそうです。
しいて例えるならタンスの奥底にしまって忘れてしまったへそくりですかね。
その時は大事にしていたけど、日が経るにつれて記憶が薄れていく...。
いつしか思い出せればそれはそれで大金が入ってる!なんてことになれば嬉しいのですが、人間の記憶が全く関係にない場面で空手の型を思い出しても意味ないですよね。
懐かしいなーぐらいで。
さて「タイパ」ですが、こと稽古事には不向きな印象です。
習い事は技術の取得ですから、一朝一夕でとはなりません。
長い時間をかけてようやく成果を得られることとなります。
短い時間で成果を得られる=「タイパ」が良い。
長時間かけても成果が乏しい=「タイパ」が悪い。
技術の習得は長時間かけて成果を得るがその成果が乏しいとは限らない。
って感じですかね。
「タイパ」が良いとは言えないが、決して悪いとも言えない。
その成果の受け取り方も価値観ですからね。
空手を通じて何を得るか?
という課題は、人それぞれです。
私みたいに楽しんでいられるならそれは「タイパ」が良さそうですが、嫌々ならそもそも「タイパ」以前の問題になりそうですね。
焦らず急がず丁寧に。
これが実践できるなら言うことありません。
大変だけど、それらを通じて心と身体を鍛える。
鍛えた心と身体で直面した困難を乗り超える。
「タイパ」は稽古事に向かないと言いましたが、そうではないのかもしれませんね。
捉え方次第かな。
さぁ、次の稽古も頑張りましょう。
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