2024.5.23 本日の稽古を終わりにします。
「力強く」の話。
今回は「力強く」のお話です。
組手など相手に打ち込むとき、どれぐらい思いっきり打ち込めるでしょうか?
力強く打ち込むって大変ですよね。
今日は組手の稽古にも取り組みました。
ミットに打ち込むとして、「力強く」打ち込むって簡単そうに見えますよね。
止まっているミットに力いっぱい打つ。
こっちは全力で打っていますから、相手に相当のダメージが入っているはず!
ですよね。
実際は思ったより効いてない雰囲気を感じたりします。
「力強く」打っているはずなのに。
実際の試合では相手は止まってくれません。
止まっているミットにすら「力強く」打ち込めない。
そんな状況で動く相手に「力強く」打ち込めますか?
なんか、難しく感じますよね。
でも、これは稽古次第です。
相手は動きます。
動く相手に合わせて「力強く」打ち込むのでは、途方もないパターンの稽古が必要になります。
それでは時間がいくらあっても足りません。
途方もないパターンに対応するにはどうしたらいいか…?
自分がどんな状況でも「力強く」打ち込めるようになりえれば、少し解決しますよね。
「力強く」もその定義は様々です。
拳での突きも大きな威力を与えるもの、鋭い一撃となりえるもの、相手を倒し伏せてしまうようなものなど、その表現も何通りにもなります。
大きな動きでなのか、最小限の動きでなのか。
素早くなのか、確実になのか。
一撃なのか、連撃なのか。
どんな動きであったとしても、数パターンですかね。
自分が動ける範囲で高威力を出すためのアプローチですから、得意を増やすためにどういった稽古を積むか自分なりにも考えていく必要があります。
そのために、自分の動きの無駄を探すのも一手ですね。
脇を閉めるか、開いて打つかも威力に差が出ます。
足の踏み込む位置が少しづれるだけでも威力に差が生まれます。
このほんの少しの自分の動き方の修正が、「力強く」に関わってきます。
もちろん、人間は個人的な要因として可動範囲や筋力の差があります。
それらも考慮しますが、その人なりの無駄な動きを少しずつ修正させられたとしたら…?
同じ状況、環境で全く異なる結果を出すことができます。
ちょっとした指導でもミットを打った際のインパクト音を変化させることができます。
自分自身が打ち込んだミットの感触から、自分の拳にかかる負荷量が多くなりびっくりすることもあります。
これ、めちゃくちゃケガにつながりやすいのでやはり定期的な部位鍛錬は必須ですよねって繋がります。
ちょっとしたことで「力強く」は変化します。
なにが「力強く」なのか?
自分の身体は自分で動かしますからね、立ち返って考えてみましょうか。
さぁ、次の稽古も頑張りましょう。
コメントをお書きください