496回目!

 

2025.1.25 本日の稽古を終わりにします。

 

「向き」の話。

 

今回は「向き」のお話です。

空手ですから当然身体を動かしますよね。

その際、その身体の「向き」に注意していますか? 

 

今日の稽古は初心コースと通常稽古でした。

 

率直に身体の使い方って難しいよね?って思います。

 

何かをする時、身体の「向き」だけではありませんがその使い方で大きく変わります。

 

例えば、床に置いてあるものを持ち上げて運ぶとしましょう。

 

腰を曲げて床から持ち上げるのか?

 

膝と腰を曲げてかがんだ状態から持ち上げるのか?

 

持ち上げた後、落とさないように腕を曲げて運ぶのか?

 

それとも、おへその下あたりに乗せて運ぶのか?

 

または、腕を伸ばして運ぶのか?

 

いくつものやり方が存在すると思います。

 

そして、身体の「向き」によっても同じものを運んでいても負荷量は変わります。

 

力の使い方、伝わり方、伝え方がまーったく変わってしまうという事ですね。

 

今日の稽古ではそういった「向き」に軸を当てて稽古してみました。

 

それが…、その…。

 

難しい!

 

身体の「向き」方によって次の反応も変わってしまいますからね。

 

一歩速く、一歩鋭くのためには次の動きも想定した身体の使い方をする必要があります。

 

これをしたら次にこうする!

 

そうした理解も大切です。

 

いつも同じようにやられてしまうなら、きっと「向き」を直してあげると別物になるかもしれません。

 

そういった試行錯誤も意味は変わりますが、「向き」方ですね。

 

組手特化と言えばそうかもしれませんが、身体の「向き」は基本稽古も一緒です。

 

移動稽古だって、型稽古だって共通ですね。

 

いずれも力を相手に伝えるための技術ですから。

 

これがきれいにハマってくれると力の弱いものでも十分な力を発揮することが出来ます。

 

最小の力で最大の力を引き出す。

 

合気を始めとした相手の力を利用する武術も、本質的な理は一緒だと思います。

 

相手の「向き」を見極め、その虚を利用する。

 

強い力=万能ではなく、その運動方向以外は案外もろいものですからね。

 

そうした技術を相手が動くという緩急の中で見極めるための組手と捉えてもらえたなら、最高です。

 

痛い、怖いよりもそれらをどうやって痛くない様に、怖くない様にするか?

 

ここの考え方の「向き」方を変えられたら、きっと身体も変わるハズ!

 

さぁ、次の稽古も頑張りましょう!