498回目!

2025.1.30 本日の稽古を終わりにします。

 

「次々」の話。

 

今回は「次々」のお話です。

 最近のコース恒例稽古が出来つつあります。

ほんと、もう、キツイ!!

 

今日の稽古は通常稽古と組手・ミットコースでした。

 

 

空手は一撃必殺!

 

確かにそういったイメージありますね。

 

というか、そういうものに憧れます。

 

実際はそんな事って少ない…かな?

 

というのも、昨今のsnsを見ている時にそんなコメントを見かけました。

 

今は手数が多いね、一撃必殺じゃないの?的な内容。

 

一般的なイメージと空手をたしなむ人たちのイメージも全く違うでしょう。

 

プロの試合にブーイングを出す方たちも沢山いますからね。

 

オリンピックですら、そう。

 

そういった批判やイメージと違うっていうのは、目立つのでしょう。

 

それはまぁ、仕方ないというか目くじら立てる必要もないかな?って思います。

 

例えば、組手を戦としましょう。

 

戦って、一人が強ければ勝つものではありません。

 

細かい部分は端折りますが、強ければ勝てるなら簡単です。

 

指示に長けるものが居て、戦略に長けるものが居て、武力に長けるものが居て、人を支えるものが居て、環境を整えるものが居て。

 

色んな要素が複雑に重なり合って、強さとなります。

 

一撃では決まらず、勝つための戦略が幾重にも張り巡らされます。

 

実際はどんなに準備をしても何処か一つでも欠ければ戦況は簡単にひっくり返されます。

 

指示の声が聞こえなければ攻め方が分からない。

 

戦略があいまいならどこから攻めて良いのか分からない。

 

武力が低いなら攻撃を当られない。

 

支える人が居なければ準備が足りなくなる。

 

環境が整わなければ集中できません。

 

上段回しを当てるには、頭をがら空きにする必要がある。

 

頭をがら空きにするには、相手のガードを下げさせる必要がある。

 

相手のガードを下げさせるには、相手の意識を頭より下に集中させる必要がある。

 

相手の意識を頭より下に集中させるには、幾重にも攻撃を当てる必要がある。

 

幾重にも攻撃を当てるためには、連続で技を出せる力が必要。

 

といったように、一撃で終わらせるにしても、下準備って大切です。

 

下準備のためにも、とっさに幾つもの動きをする必要がありますね。

 

攻撃するためにも相手の攻撃を捌いたり、よけたりする必要もあります。

 

捌き方もオーバーに動いてしまっては、次の動きに繋がりませんしね。

 

自ら攻めるにしても「次々」と打ち込む必要があります。

 

相手の意識もコントロールしながらってすごい難しいけど。

 

その「次々」のための稽古って本当に大変です。

 

身体が思ったように動いてくれません。

 

その為の稽古ですからね。

 

簡単には行きません。

 

相手がいるが故に不慮の事故もあるし、怪我もしてしまいやすい。

 

そういったことも含めて、「次々」考えて動く必要もあります。

 

頭良くなければできません!では決してありません。

 

本能的に得意な人もいますしね。

 

出来ないなら、徐々に積み重ねることで確実に動きは変わりますから。

 

段々と成長している子達もちらほらいます。

 

自分もまだまだです、一緒に強くなってもらいたいですね。

 

さぁ、次の稽古も頑張りましょう!